投稿日|2016.3.16
このブログを読んでいただきましてありがとうございます。
当院には毎月多くの交通事故の新規患者様が受診されますが、
交通事故に遭って数日後に受診された場合、
事故当初とは違うところが痛くなったとおっしゃる場合があります。
事故直後はぶつけたところ(例えば膝をダッシュボードにぶつけたとか)や
直接ねじったところ(例えばハンドルを握っていたので手首をねじった)が痛かったのが、
日数が経過するにつれて頚(くび)が痛くなってきたり
背中が痛くなってきたりする、というものです。
実は交通事故だけでなく、走っていて激しく転んだり壁にぶつかったりしたときにもよくあるのですが、
これはやはり守るべきなのは脳=頭だという無意識の判断によって、
頭を守るために頭を支えている頚や背中の筋肉がものすごく強い力を発揮するため
筋肉の急激なパワー放出によってその筋肉自体が痛んでしまった、ということなのです。
普段私たちはスポーツなどでどんなにパワーを出したくても「これ以上は筋肉を痛めるゾ」と
本能的に判断して限界を超えないようなリミッターが働くわけですが
交通事故という激しいダメージを受ける瞬間には、
そのようなリミッターを外して身を守ろうとするということなのです。
「火事場の馬鹿力」と同じ理屈ですね。
そのようなメカニズムで、ものすごくパワーを発揮した頚や背中の筋肉が
交通事故の後しばらくしてから痛み出してくることがおおいので、
事故直後に病院などで症状を尋ねられたときには、
例えばぶつけた膝や、捻挫した手首や、
シートベルトが押しつけられた鎖骨などが痛いと説明されると思いますが、
その際に頚や背中が大丈夫か、もう一度ご自分でも確認してみて下さい。
もちろん、後から症状が出てきても診断書の更新は可能ですし、
私たちもしっかり施術させていただきますが、
なんども診断書を貰うのは面倒ですからね。
もし、皆さんの周りに交通事故にあってお困りの方がいらっしゃったら
一度ご相談下さい。
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